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  • maoyama66

工藤 千知(Chisato Kudo)


学校名:青森明の星中学・高等学校 特進コース 2019年度卒業

弘前大学 人文社会科学部 文化創生課程 1年生

名 前:工藤千知(Chisato Kudo)

留学プログラム:短期留学 語学研修+医療通訳/現地調査プログラム

留学国:カナダ

留学期間:2018年7月~2018年8月 約1か月間



 私は、高校2年次の夏、カナダに文部科学省主催の日本代表プログラム「トビタテ!留学JAPAN」第4期生として、約1ヶ月間の短期留学をしました。東京オリンピックで医療通訳ボランティアを行いたいと考えたことから、過去のオリンピックの開催地であり、日頃から医療通訳の取り入れられているバンクーバーへの留学を決意しました。過去に海外渡航経験はありましたが、「海外留学」は人生で初めての経験でした。カナダは世界で初めて多文化主義政策を取り入れた国であり、200を超える民族や人種、様々な国の人々が共生しています。アジア人も多く住んでいるため、文化や料理等、日本人の私にはとても親しみやすく、すぐにこの国に溶け込むことができました。

 私のホームステイ先はフィリピン人の家庭でした。ホストファザーとマザー、そして小学生のホストシスターの3人家族です。休日には、ファミリーと近くの海に出かけたり、平日学校からの帰宅後は、シスターと一緒にチェスやギター、料理をしたりと、たくさんの交流をしました。特に一人っ子同士で兄弟のほしかったホストシスターとはすぐに意気投合し、彼女との出会いは、初めての留学で緊張していた私にとって大きな励みとなりました。


 語学学校へは、週5日、朝8時から始まり12時に終わるコースを選択し通いました。そこでは様々な国の人との出会いがありました。韓国、台湾、中国、スペイン、フランス、ブラジルやコロンビア等、今まで出会ったことのない国の人々との交流が新鮮で、日々学校に通うのがとても楽しかったです。外国人の友達ができること、これが留学の1番の魅力だと私は感じています。そこで出会った友達とは帰国後の現在も連絡を取り合い、その国に旅行する度に会う等、言語や文化を越え親しくしています。特に1番仲良くなった韓国人の友達は、親友と呼べるほどになり、私にとってなくてはならない存在になりました。心から留学に行ってよかったと感じています。

 学校での一番の思い出は、トビタテの一環で行った、茶道でのアンバサダー活動です。高校で学んでいた茶道を生かして、クラスでお茶会を開きながら、英語でのプレゼンテーションを行いました。茶道を初めて体験した人が多く、不安もありましたが、大変気に入ってもらうことができ、日本の魅力を世界に広める第一歩になったと感じています。また同時に、クラスメイトの他国の文化を知ろうとする熱意に大変感動しました。

 放課後は、学校側の提供しているイベントに参加したり、現地で出会った友達と街へ遊びに出かけたりと、比較的自由な時間を満喫することができました。学校の提供するイベントは、日本ではあまり体験することのないものばかりで、友達と猫カフェに行ったり、チャイナタウンの野外でピアノの演奏をしたり、バスツアーで郊外のヴィクトリアにある映画のロケ地を訪れたこともありました。そこで体験した迫力のあるカナディアンロッキーは生涯忘れられないほど美しく、心から圧倒されました。

 また、放課後学校とは別に、留学目的であった医療通訳について研究するため、現地の医療機関を視察しに、バンクーバー市内にあるメインランドクリニックを訪れる貴重な経験を得ました。そこで働く女性にインタビューさせていただき、日本の医療通訳の現状をカナダでの事例と照らし合わせながら、医療通訳の課題分析を行いました。医療通訳についてだけではなく、海外の医療制度等についても大変勉強になり、とても感謝しています。


 帰国後は、現地で研究してきたことをまとめ、校内で行われているスピーチコンテストで発表し優秀賞を取る等、帰国後のエヴァンジェリスト活動も行うことができました。この留学を通し、自身の言語力、コミュニケーション力の向上だけでなく、異文化理解や、協働性も身についたように感じます。今回の留学でさらに興味を持った「多文化共生」について、これからも大学で研究していきたいと考えています。また、カナダでの研究結果から、私の住む地域での取り組みが遅れている医療通訳の課題分析を行い、昨今のインバウンド需要に対応した地域作りを、大学で研究し続けて行きたいと思います。 END

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