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  • maoyama66

岸 恵梨花(Erika Kishi)




学校名:青森明の星中学・高等学校

英語科 2018年度卒業

青山学院大学 地球社会共生学部 2年

名 前:岸恵梨花(Erika Kishi)

留学プログラム:高校留学(長期)

留学国:フィジー共和国

留学期間:2017年1月~2017年11月 約11か月間






 私は高校2年次に1年間、フィジー共和国への長期留学を経験しました。この経験は、私にとって今でもかけがえのない最高の思い出として残っています。フィジーへの留学プログラムの一期生として参加した私でしたが、参加決断に至るまでにはとても苦労しました。フィジーは多くの人にとって小さな島国であり、発展途上国というイメージが強かったため、両親からの快い返事がなかなかもらえなかったのです。しかしその時の私は、留学がしたい!普段行けないような国に行ってみたい!という思いで頭がいっぱいでした。ですから私は、フィジーへ留学したいという思いを毎日両親にいろいろな形で訴えたのです。そして、なんとか承諾を得て留学ができ、今の私がいます。この留学がなかったら今現在の私には至ってないでしょう。

 さて、いざ留学を振り返り、このようにして感想文を書き始めると止まらないほどのエピソードがあります。見知らぬ土地で見知らぬ人たちと過ごした1年間にしては充実しすぎたからです(笑)。しかし今回は、フィジー留学を通して私が成長した点を経験とともに2つ程お伝えしようと思います。

 1つ目は、語学力・コミュニケーション能力です。多くの人が留学をすれば英語(語学力)が伸びるというのは当たり前のように考えますが、実は違うと私は思います。正確に言うと留学に行ったからではなく、どれくらい個人が個人の置かれた環境で交流を図れるかという点こそが語学力・コミュニケーション能力向上の鍵なのです。そして、その環境という点においてフィジーはとても特化していると私は感じました。もともとフィジーは、フィジアンとインディアンが多く住んでいる国です。公用語は英語ですが、一般的にフィジー語やヒンドゥー語を現地住民は話します。だからこそ、自分から英語で話しかけてコミュニケーションをとることというのはとても重要でした。実際に私は、インディアンとフィジアンの友達を作り、3人でよく一緒にいろいろな話をしました。時にはジョークを言い合って笑ったり、喧嘩もしたり、授業のわからない点をシェアしました。このように異なる民族同士でコミュニケーションをとることができたという経験が私に自信と勇気を与えてくれたのです。これは、多民族国家としてのフィジーへの留学がもたらしてくれる大きな要素の1つだと思われます。

2つ目は、チャレンジ精神です。これは、私が現地の生徒会に参加したからこそ強く感じることかもしれません。私は、周りに日本人が誰もいない生徒会に留学期間中参加することができました。下級生の教室に行って監督をしたり、フィジーの独立記念日に学校代表として式典に参加したりしました。多くの現地生徒がいた中でこのような経験ができたことは、とても幸運なことだったと感じています。しかし、ここで私が言いたいのはチャレンジ精神を忘れず、自分から積極的に何でも取り組めば可能性は広がるということです。自分がやってみたいと思ったことにとりあえず飛び込むことはこの留学においてとても重要なことだったと私は考えます。留学生だということにおごらず、現地の環境に溶け込んで楽しんでみることこそが留学成功の鍵ですね。



 高校生活の3分の1を海外で過ごした経験、そこで出会った人々、全てが私の今に繋がっています。大学生になった今でも、この留学を支えてくれた両親、ホストファミリーやフレンド、留学に携わった方々の手厚いサポートに感謝しきれません。このような経験をより多くの学生が経験できることを心から祈っています。 END

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