学校名:青森明の星中学・高等学校 英語科 2年生
名 前:福澤 伶奈(Rena Fukusawa)
留学プログラム:高校留学
留学国:アメリカ合衆国
留学期間:2019年8月~2020年6月 10か月間
(COVID-19の影響で2020年3月帰国)
留学を終えて
この度は、コロナの影響もありとても残念な形で終わってしまった留学生活でしたが、帰国までの約7ヶ月間に大きな後悔はありません。なぜなら、1日1日何気ない時間も、大切に自分のために、そしてお世話になったホストファミリーと過ごすことが出来たからです。私が考えていた留学生活とは異なる部分もありました。楽しいこと、嬉しさや喜びの反面、それらと同じくらい辛かったり、悔しかったこともありました。特に留学生活最初の1ヶ月目は期待と興奮に胸を膨らませ全てのことが新鮮に感じられると同時に、自分の英語力、そして言語という大きな壁にぶつかってしまいました。私は、英検2級も持っていたということもあり、自分はそれなりに英語を話すこと、聞くこと、書くことができていると思っていました。しかし、私自身や、私の国、家族などに興味を持ち色々と聞いてくれるホストファミリーの会話を聞き取れなかったり、ついていけずとても悲しく思いました。また、学校でも授業についていくのが大変だったり、宿題もかなり時間がかかりました。特に、自己紹介をする際に私の名前を1度で上手く聞き取ってもらえることが出来ず、何度か聞き直されたという経験がとても辛かったです。Rの発音は日本人にとって難しい発音だと言うことはよく耳にしますが、自分の名前すら上手く伝えられないという点にさらに落ち込んでしまいました。幾度か早く帰りたいと思った時もありました。しかし、そんな時に支えになってくれたのはホストファミリーや仲良くなったばかりの友達でした。家では私の名前の発音について一緒に練習をしてくれたり、ゆっくりながらも私との会話の練習をしてくれました。最初の頃は、今日はどうだった?と聞かれても It was good. しか言えなかった私も、会話にも慣れ、今日あった出来事も話したりすることが出来るようにもなりました。また、学校で同じ英語のクラスを取ってくれているお友達が日本語と英語でお手製のプリント集を作ってくれました。翻訳を使いながらも私のために苦労して作ってくれたことにとても感動しました。そのプリント集は今でも私の宝物です。特に、私のこの落ち込んだやる気のない気持ちを改めてくれたのはDIYの先生のあるお話でした。
「今では世界中の人が英語を勉強している。自分はアメリカ生まれでアメリカ育ちだから英語を学ぶことの大変さや苦労はあまり共感することは出来ない。だけど、英語というひとつの言語を通して国の隔たりを越えて世界中の人達が意見や考えを共有したり、交換することが出来る。それはどんなに素晴らしいことだろう。」
とお話してくれました。この何気ないお話が、私が忘れかけていた何故私が今まで英語を学んできたのか何故留学に来たのかという初心を思い出させてくれたとてもいい出来事となりました。 自分の英語力への自信無くしてしまい、ついつい消極的になってしまっていた私にも少しずつですがお友達も増えてきました。最初はとても大変で憂鬱に思えたプレゼンテーションなどの宿題も帰国する頃には自信を持って1人でも準備から発表までできるようになりました。これらのことが私の今の自信にも繋がっています。英語面だけではなく、精神的にもここまで頑張れば出来るんだって少しですが成長を自分自身で身をもって感じることも出来ました。
留学を通して変化を感じたところは他にもあります。留学中は日本とアメリカの間の視点から日本の状況や現地の人の考え方、捉え方を見ることが出来ました。現地の人が日本と他のアジアの国々とを混同していたり、時には少し批判的な考え方を持っている方もいましたが、自分の考えを見直す良い機会になったとも考えています。また、新たに見つかった短所としては自分で思っている以上に日本のこと、特に私の出身地以外の県のことをあまり知らないなと思いました。英語を学ぶ以上に自分の国の言葉、文化をもっと知りたいと強く思うようになりました。
楽しいこと、辛いこと様々なことがぎゅっと詰まったとても濃い時間を過ごして来ましたが、やはり1番は感謝です。家族、機関の方々、ホストファミリー、先生方、お友達今まで出逢ってきた全ての人が私に影響を与え今に至ります。それらの人には本当に感謝しています。また様々な形で出逢えたことにもとても感謝しています。これからは英語力、精神面、そして周りの人達にも良い影響を与えられるような人となれるように更なる向上と成長を目指して日々精進していきたいと思います。 END
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